自分たちで自分たちの職場をより良くする現場KAIZENシリーズ。
今回は「姿置き」という方法を用いて工具の整理整頓を仕組み化した事例になります。
整理整頓を具体化する「3定」という考え方
3定とは、定位・定品・定量の3つの「定」を表しています。5Sの内、整理・整頓を行うための方法で、定位:決められた位置に、定品:決められたものを、定量:決まった量だけを置くというやり方です。これを守ることによって、備品がどこにあり、どの備品がなくなっているかを一目で把握することができます。製造ラインで使用していた工具が紛失してしまうと製品への異物混入が疑われ、探す時間のロスにもつながります。3定を身に付けることで効率KAIZENにつながってきます。
探す手間が発生していた工具管理
以前、工場内では壁や衝立などに工具を掛ける保管方法をとっていました。
今回、姿置きに取り組んだ印刷ラインでは衝立に工具をかけていましたが、工具を持ち出しても戻って来ないことがあり、使用したい工具が定位置にないために、探す手間が発生し、管理に苦労していました。
工具を元に戻すための仕組み「姿置き」
工具の大きさにあわせて切り抜かれた枠に特定の工具を保管できるようにする姿置きでの保管に変更しました。
姿置きのメリットとして、
・定位置以外に置こうとしてもぴったり置くことが出来ない
・定位置に無い工具が一目で分かる
・普段使用していない人でも定位置が一目で分かる
といった点が挙げられます。見栄えが良くなり、使用したあとは必ず元に戻すという意識づくりにもつながっています。
姿置きを1段階レベルアップした追加のKAIZEN
予めそこに置く工具の写真を置き場に表示する方法を取り入れました。これで使用した工具を戻す際に、迷わずに一目で戻せるようになります。生産現場に必ず置かれている工具を姿置きで管理することで。1歩進んだ生産現場作りにつながります。