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プラスチック射出成形一貫生産メーカーのスペース創造プロジェクト ミユキ化成株式会社様

プラスチック射出成形一貫生産メーカーのスペース創造プロジェクト ミユキ化成株式会社様

BANSO Packを導入頂いた企業へのインタビューシリーズ。
今回は、富山県射水市のミユキ化成株式会社 製造部 製造部長の酒井さん、総務部 総務課 課長の前田さんにお話を伺いました。

(左)総務部 総務課 課長の前田さん、(右)製造部 製造部長の酒井さん

生産・加工を企画からパッケージングまで担うプラスチック射出成形一貫生産メーカー

御社の事業内容と特長教えてください

酒井さん:プラスチック射出成形メーカーです。エンジニアリング・プラスチック部品の生産・加工を中心に、製品の企画設計から金型製作、成形、組立て、二次加工、パッケージング、出荷まで、一貫生産を行うことができます。

前田さん:建材メーカー、園芸品、釣り具を主体としたレジャー品、電機関係は家電、電子関係ではインフラの電柱部品、また一部文具の樹脂部品を製造しています。業界は限定されておらず多種多様な業界のお客様とお付き合いがあります。

20年間継続したミユキ化成のKAIZEN活動の取組みとは

今まで貴社で取り組んだKAIZEN活動を教えてください

前田さん:KAIZEN提案委員会という仕組みがあります。
ここ最近は1人8件/年の実施済みKAIZEN提出目標を設定し、提出されたKAIZENは年2回表彰を行います。その中で4件選ばれ発表を行う仕組みを運用しています。

活動状況はいかがでしょうか?

酒井さん:ここ数年は年間目標の8件/年は100%達成できています。グループ分けを行い、委員を配置し活性化を行う事で100%達成が出来ている状況です。KAIZEN提案委員会は20年続いています。
ミユキ化成ではKAIZENは大切なキーワードです。毎年の品質目標にも掲げています。

その中でも自慢の改善は?

前田さん:生産技術の作業台車作ったものが面白いKAIZENだったかな。

酒井さん:段取り専用台車、プラスチック成形工程で段取り替え(材料交換や金型交換を行う)際に使う工具や冶具を決め、全て工具冶具を台車に乗せ移動できるようにしました。モデルとして1つのラインで試行錯誤し仕様を決定、全ての成形工程にヨコテンかけて工具、冶具の標準化を図りました。同じ道具を用意する事で作業標準にも繋がるKAIZENとなりました。

なぜそのKAIZENが生まれたのでしょうか?

前田さん:弊社には生産技術課があります。生産技術課は機械の保守メンテナンスを行う部署ですが現場の意見を聞きやすいコミュニケーションが取りやすい環境があります。現場と一緒にKAIZENする環境と現場の困りごとがしっかりマッチしたので、上手くKAIZENができヨコテンまで繋がったと思います。KAIZENしたい現場ニーズがありそれを実施できる部署がある事がミユキ化成のKAIZENの強みだと思います。

多種多様なプラスチック射出成形品を製造している

診断で見える化した課題からスペース改善に取り組む、物流提案の魅力とは

TSKの診断やご提案はいかがでしたでしょうか?

酒井さん:スペースの取り扱いに課題を持っていました。季節変動品もあり半製品在庫、完成品在庫を置くスペース確保に苦労しています。また、カンバン対応やABC分析をやりたいと思っていたが、なかなか自社ではできていないという思いがありました。課題と思っていた所を診断で見える化し、KAIZENの打ち手を提案して頂いた事がとても良かったと感じています。これから実施していくスペース改善PJはTSKさんから提案頂きながら一緒にスペースを生み出すKAIZENをしていきたいと思っています。

前田さん:ご提案頂いた3つの提案、「スペース創造」「作業性UP」「物流部門のDX推進」は間接部門の私も課題感があった所を的確にご提案頂けたと思います。

酒井さん:会社でKAIZEN活動しているといっても、個々の動きになりがちでなかなか大きなKAIZENがやりにくい中、今回のように課題発見からテーマ提案までして頂く事で整理ができ、「みんなでKAIZENに取り組むぞ」という形を作り出せたと思います。この取組で作業者の意識も少しずつ変わっていく事を期待しています。

前田さん:そうですね、なかなか部門をまたいだKAIZENも少ないですし、TSKさんが入って頂いてミユキ化成がひとつになってKAIZENに取り組んでいけたら良いと思います。これから始まるスペース改善PJではとても期待していますし、今後も一緒にKAIZENに取り組んでいきたいと思っています。

今後の展望

酒井さん:まだまだ効率の悪い生産活動をしている、原料持ってきて、成形して、仕上げして、ぐるり回ってまた戻ってきて、製品によっては2階に上げて…。外部の協力会社に持っていく物もある。ヨコモチのムダとても多い…。

前田さん:たしかに、この動線は初めて来られるお客様にもなかなか伝えにくい所もありますしね。あっち行ったり、こっち行ったり…。

酒井さん:それを綺麗な動線をつくり出し、取り回しをもっと楽にして生産効率を上げていきたい。その為にはやはりKAIZENを続けていくことが一番大切だと思う。

酒井さん、前田さん、本日はお忙しい中、ありがとうございました!
※所属部署、役職は取材当時(2022年4月)のものとなります。

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