• TOP
  • MAGAZINE
  • 皆が効率UPで動けるような働きやすい環境を目指して

MAGAZINE

皆が効率UPで動けるような働きやすい環境を目指して

皆が効率UPで動けるような働きやすい環境を目指して

包装加工課の9名を束ねている八ッ橋課長。
突発の加工仕事が多く、何かと慌ただしい包装加工課を取りまとめている現場の課長としてチームのKAIZEN活動にどのように取り組んでいるのかインタビューしました。

効率化を目指したKAIZENへの取組み、チームの意見を聞いて尊重することが大切

KAIZEN活動で気を付けていることがあれば聞かせて下さい。

八ッ橋さん : まずは、低コストに抑えたいですね。効率をテーマにKAIZENを行う場合、周りの人にとっても効率化になっているKAIZENにしたいです。自分だけしかできないだとか、自分だけがやりやすいのではなく、他の人がやってもまねができるKAIZENにしたいと思っています。他に、KAIZENを思いつく事としては、面倒なことが嫌いなので、1つでも面倒を減らせるようにしたいです。KAIZENした結果、余計に手間が増えることがないように…。チームKAIZENをするときは、みんなの意見を聞いて独りよがりにならないようにしています。

インタビュアー : チームKAIZENをする際、意見がまとまらないことはないですか?

八ッ橋さん : 色々な意見が出た場合、それを取り入れた形で最終的にまとまるように自分がとりまとめています。例えば、作業台を作ろうとなったときに、「私はこの形がいい」という意見が出たときは尊重します。まずは意見を聞いて尊重したほうがいい提案であれば尊重するし、他の人と意見をまとめたほうがいいと思ったら、まとまる方向にもっていくようにしています。

KAIZENを通して目指している形、皆でこうありたいという形はありますか?

八ッ橋さん : できれば、課なので同じ方向を向いて活動したいと思っています。

インタビュアー : 具体的な目標があるとかではなく、手間を減らすなら手間を減らすKAIZENを皆で進める感じでしょうか?

八ッ橋さん : 例えば、効率UPでは誰か一人だけではなくて、皆が効率UPで動けるようなKAIZENを出していってそれを見本にするといった取り組みですね。皆が動きやすい、働きやすい環境を目指しています。

朝礼で包装加工課メンバーとの意識合わせを行う八ッ橋さん

チームKAIZENの取り組みに対して工夫されていることはありますか?

八ッ橋さん : やはり、パイプのKAIZENだったらなるべく高野君を含めて話し合いをしています。昔だったら、パイプ組立ラインの人にお願いしてやってもらおうというやり方だったんですが、今は自分たちで作ろうという流れがあるから、得意な高野君が先生になって他のメンバーに教えてもらって、多能工化も含めて皆ができるようになることを目指してやっています。プラス、高野君の教えるスキルも上がりますね。

インタビュアー : 相乗効果があってすごいですね!

八ッ橋さん:2Sだったら加藤さんがお手本のようにいつも作業台をきれいにしているので、必ず加藤さんにも入ってもらって、気になる点を挙げてもらってというように…。…こんなふうに、それぞれの得意分野がKAIZENテーマの時はなるべくメンバーに入ってもらうように巻き込んで、その人の得意なところを広げてもらって、周りが影響を受けてもらいたいという思いがあります。また、パイプが得意な高野君を含めた3人チームを作ってゴミ箱のラックを作るというKAIZENを行いました。図面がない状態から、この部分の寸法を出すにはどう進めればいいのかといったことを他の2人に学んでほしかったので、高野君が先生になってチームでKAIZENを進めて下さいとお願いしたこともありました。

インタビュアー : それぞれの得意不得意をみて、八ッ橋さんがKAIZENの役割分担を割り振っている?

八ッ橋さん : そういうときもあります。

皆さん月4件提出されていますが、八ッ橋さんから声かけしていますか?

八ッ橋さん : あまり言わないです。「今週KAIZENです」と言おうとは思っていますけど…。苦手な人もいるので、そういう人はチームKAIZENに巻き込んでしまって提出件数を超えられるようにしています。苦手な人は何が苦手かというと、実際にKAIZENすることよりも(KAIZEN提案書を)書くことが苦手ということがあるので、書くことが苦でない人とチームを組んでもらっています。

インタビュアー : そういったことも役割的な感じで割り振っているんですね。チーム全体のことをすごい考えられていますね。私の場合、自分の作業環境を良くしないといつまでたってもこの面倒なやり方のままだとか、教える手間がずっと続くのは嫌で、今は自分のためにKAIZENしているということが多くて…。企画・実行はほぼ一人でやっていて、誰が何を得意としていてこのKAIZENを任せてみようというスキルがないというか、使う場所もないですね。

八ッ橋さん : 実際、私も役職がつくまでは自分中心だったけれど、課長になってまとめていかないといけなくなったというのはあります。また、工場ショールーム化のために、会社から現場の課題が出されたときに、包装加工課全員で集まる機会を作りました。これは何のためにやるのかということを説明して皆で一つ一つクリアしていきましょうという話をしました。その後、チームKAIZENで一つ一つこの課題に取り組みましょうとなったときに、すごく時間をとって集まりやすくなって、皆が動きやすくなりました。全員で共有して意識合わせしたことで、取り組みの際に嫌がるメンバーがいなかったのがよかったです。

インタビュアー : 八ッ橋さんみたいに音頭を取ってもらう人がいたらすごいやりやすくて羨ましいです。

八ッ橋さん : 工場全体で工場ショールーム化のKAIZENに取り組むのなら、「せっかくだから包装加工課が1番になろうぜ!」というのがあって、全員のモチベーションUPにもつながりました。

KAIZEN活動の魅力は?

八ッ橋さん : チームKAIZENだとコミュニケーションがとれることですね。

インタビュアー : コミュニケーションをとることで変わったことは?

八ッ橋さん:みんなで一緒にやる事で空気が柔らかくなったり、普段離れた作業場にいる高野君も同じチームとしての一体感が生まれたように思います。チームKAIZENで会話が増えたんじゃないかと思います。

インタビュアー : チームでやると色々な角度から案が出てくるのはいいですよね。

八ッ橋さん : 意見が出るのはいいですよね。自分が悩んでいると、他の人からポーンと案が出てきて。自分にない発想が出てくるのはチームKAIZENの魅力ですね。小さいけど達成感が生まれますね。

他部署と連携が必要なKAIZENの場合はどのように進めていますか?

八ッ橋さん : コストダウンを盛り込んだKAIZEN提案にすると、抵抗もなくKAIZENに進んで協力してもらえることが多いです。

実際にKAIZENできるかどうかは別として、話を聞いてもらいやすくなります。お客様に確認が必要なKAIZENでも、「これだけコストダウンになるのならちょっと聞いてみるよ」と返事が返ってきたり。依頼した相手のKAIZENにもなるので、「提案ありがとう!」と喜んで協力してもらえたり。具体的に数値化して提案することを心がけています。

表彰されてうれしかったKAIZENは?

八ッ橋さん : いっぱい。まずは、自分が選んだ優秀賞が社長賞に選ばれるとうれしいですね。それこそ部下の「よし、やるじゃん!」というところが社長賞で選ばれると「よっしゃー!」って思います!

インタビュアー : 周りから認められたという感じがあって確かにうれしいですね。課長さんならではの喜びですね。

八ッ橋さん : あとは、チームKAIZENで思ったより達成度が上がったもの。よりきれいになったものとか、ちゃんと仕上がったものが社長賞になると「取ったよー」という達成感が湧いてきます。

インタビュアー : チームで喜びを分かち合っているんですね。

八ッ橋さん : 私一人で喜んでいるだけかもしれないけど…。

インタビュアー : 逆に、「なぜこのKAIZENが賞をとれなかったのだろう」というのはありますよね。

八ッ橋さん : 「これは絶対賞を狙える!」と思いながらKAIZEN提案を書くことってありますよね。

包装加工課・嶋崎さんのKAIZEN表彰にコメンテーターとして参加する八ッ橋さん

今後取り組みたいことや、包装加工課をこうしていきたいという考えはありますか?

八ッ橋さん : お客様が工場見学に来られた際に、一番紹介したいと思える部署でありたいと思っています。

インタビュアー : 包装加工課は、他の課と違ってまんべんなくKAIZENが行き届いていているところがいいなと思っています。 八ッ橋さん:ショールームとしてお客様にいつでも見てもらえる場所でありたいですね。

インタビュアー : 工場見学の際にパレットの上が乱雑になっているなど、言うほど5Sできていないと自分で感じることもあります。全体を見渡してKAIZENが行き届いているというのは私も取り組んでいきたいです。

また、お客様に工場案内をしている中で矛盾を感じるところがあるので、矛盾を無くしたいという思いはあります。今後のKAIZEN課題になっている部分なので、KAIZENして完璧にしていきたいです。また、全体を見渡したときに本当にこの状態でいいのかといった思いもあるので、洗い出しをしていきたいなと思っています。

チームのメンバーの強みをKAIZENに取り入れ、いいKAIZENが生まれたら一緒に喜ぶ。
KAIZENを通してチームの一体感を生み出している様子が印象的でした。
八ッ橋さん、ありがとうございました。

プロジェクトに関心のある皆様へ

KAIZENは現場を「もっと自由に、面白く」を軸に、本当に価値のある現場KAIZENを目指しています。課題の見える化、様々なアプローチを掛け合わせてKAIZEN施策を行っていきます。組織・事業がKAIZEN活動を自走できるよう共に育てていきます。

Twitterでシェアする facebookでシェアする LINEでシェアする
マガジン
一覧へ戻る